森田和夫 著 『日本百名山』 百の頂きに立つ A5判 238頁 定価1,500円(税込) |
山岳随筆『日本百名山』と深田久弥氏 |
平成6年8月3日から5日まで2泊3日で藤波俊也さん(リーダー)他7人で上高地から奥穂高岳に登った時の感動が忘れられず、(奥穂高岳の頂上から見た景色は、「日本にもこんなすばらしい所があったのか」と大感激。涸沢を挟んで左から槍ヶ岳・北穂高岳・涸沢岳・正面の吊尾根の前方に前穂高岳・左手の下の方は上高地・大正池・後ろを見るとロバの耳・西穂高岳・焼岳・乗鞍岳・笠ヶ岳などが見渡せて最高の気分であった)その事が高い山への憧れのはじまりであったと思います。 初めは『日本百名山』がある事も知りませんでしたし、それを完登する目標を持つなどとは思ってもいませんでした。会社を定年退職し、趣味の時間が持てるようになったので、山登りの先輩たちに連れて行ってもらい、いろいろな山を登るようになりました。 この様にして山登りを続けて、50山近くを登頂した頃に『日本百名山』の存在を意識しだし、「これやったら、全部登れるかも…」と思うようになりました。その後はヤル気を出して自らが計画し、実行するようになり70山をクリアした頃には、『日本百名山完登』という明確な目標を持っていました。 北海道・北アルプス・南アルプス・中央アルプスなど3,000m級の山は梅雨明けからお盆くらいまでに行く様にし、冬場は登らない安全第一主義で計画を立てていました。 なぜ、山に登るのか?「そこに山があるから」という有名な言葉がありますが、私もその通りで、ジョギングはキツく、散歩では少し物足りないので、その中間を取って山登りをすることにしました。 もともと山が好きであったことから、三つの目的をテーマにして、『百名山』に登る様にしました。先ず、山に登るには健康で強い体でなければなりませんので、その願望がありました。そこで足腰を鍛えるために、1週間か10日に一度くらいのペースで里山を登り、トレーニングを重ねたことが、体力を維持していくための大きな成果となりました。二つ目は、山に登っている時は、社会・会社・家庭など、一切を頭から切り離して、山登り一筋に集中できたために日頃のストレスが解消できました。もう一つは、頂上に立った時、「自らの足で苦労してここまで登ってきたんだ」という達成感をはじめ、大きな感動と感激は忘れられない程の喜びでした。 これらの目的を果たしたいという想いを持続できたことが、山に登り続けられた大きな要因だったと思います。 著者の「はじめに」より(抜粋) |
皇海山の頂上に立ち、百名山完登 |
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